「耿ノ杜」そこはまるで時代に取り残されたような、閉ざされた小さな村。
これはそこに住む4人の少女と一人の少年の物語。
これは「立花 颯人」の物語。
切っ掛けは「小さな好奇心」だった。
"ニュータウン建設に絡んだ殺人事件"
そして、それ以後毎年【耿ノ杜 喜奉祭】のあと必ずおこる奇妙な連続怪死事件。
【一人が死んで 一人が消える】
それはこの村にひそかに囁かれる、山狗の伝承…
"耿ノ杜の土地に仇名す者は【山狗の怒り】にあって噛み殺される"
それを知った途端、彼の日常は一変した。
行方不明の少年
少女達の隠し事
忍び寄る祟りの足音
彼は小さなナイフを手に、真実に挑む覚悟を決めた。
碧宵が見ていたのは、もう何度目かの光景。
狂った「天宮 コトハ」と彼女に対峙する「立花 颯人」
彼女はもうわかっていた。
このセカイの顛末を。
だから無関心でいた。
しかし、顛末は変わった。
彼女は少しその世界に希望をもった。
しかし、またいつかの繰り返し。
親友の「垪和 幸子」が"家に閉じ込められた"
彼女はその世界に幻滅した。
でも【仲間】は信じていた。
【運命は変えられること】を
信じていなかったのは【彼女】だけだった。
それは6人の信じる物語。
そして、だれもいなくなる。
そこにこだますのは、山狗様の高笑い…。
物語の行く先は…